バーチャル板金加工
仮想製品を使って製品が出来上がるまでの流れをご紹介します。
1. 仮想製品を作ろう!

上記の図面から製品が完成するまでの工程を見ていきましょう!
2. 図面から展開図を作成

CADを使ってペーパークラフトのような平板状の展開図を作図します。
この展開のやり方によって、後の加工工程に大きく影響を与える大変な作業です。
3. 加工要素割付とNCデータ変換

加工条件を指示して機械を制御するコードを生成します。
1行ごとに軸の移動や座標系の設定などが記述されており、このコードによって機械が制御されます。
4. シャーリング

上下する上刃と下刃で材料を剪断するシャーリングマシン。
ここでは規定のサイズ(定尺)の材料を必要な大きさに切断します
5. ブランキング(レーザー切断)

発振器で発生させたレーザー光を照射し溶融切断します。
複雑形状や自由線の加工が容易に行えます。
6. ブランキング(NCT抜き打ち)

複数の金型ステーションを配した上下タレットに、様々な形状の汎用金型をセットし、その組み合わせにより任意の形状にプレス打ち抜きする加工です。
7. デバリング(バリ取り)

ブランキングにより発生したバリを「デバリングマシン」で除去します。
ワークをコンベアで流し、回転した軟質の研削ブラシが研削しバリを除去します。
8. タッピング(ねじ切り)

量産品の場合はNC制御のタッパーを使用し、自動でタップ径に応じた工具に交換し、タップ加工や切削油の塗布を行います。少数の場合は卓上タッパーによる手加工を行います。
9. ベンディング(曲げ)

上型は先端が直角もしくは45°の金型をメインに使用しますが、干渉を避けたり、R状や段曲げなど、様々な形状に合わせて金型を交換して加工を行います。
10. ウェルディング(溶接・仕上)

電気抵抗による熱によって金属同士を溶かし接合する加工方法。
必要に応じて肉盛り除去や外観の平滑仕上げを行います。
11. 完成

この様な工程を経て製品が完成されます。